The 2013 International Cyclefit Symposium
サンメリットの伏見さんに誘われて、ロンドンで開催されたCyclefit Symposium(以下ICS)に参加してきました。
International Cyclefit Symposium
http://www.cyclefit.co.uk/ics-2013
このICSは昨年が1回目、今年が2回目だそうです。
スピーカーの人たちは、こちらのリストで公開されていますが
http://www.cyclefit.co.uk/confirmed-speakers
http://www.cyclefit.co.uk/ics2013-confirmed-attendance-list
例えば、Specialized BGのディレクターのPaulや、Retul CEOのTodd Carver、英国、米国、スペインチームの担当者など幅広く、自転車のフィッティングに関して知見のある人達がスピーカーとなっていました。
内容的にはプロ選手のフィッティングに関するものが多かったのですが、十分に一般のレーサーにも通じると自分は感じました。
全体を通して改めて感じたことですが、大雑把にいってフィッティングというのは…
- 力が最大限に発揮できるポイントにする
ということがあり、そのために
- 左右の差を最小限にする
というアプローチになり、結果として
- サドルの位置を工夫する
- 踏み方を覚えさせる
- シムやウエッジを使う
- インソールを使う
などと分岐していってるのだなと感じました。
フィッティングに関しては、一つのパラメータだけでは語れないことが多く、Brunel大のThomasなどは、「同じポジションにしても筋肉ごとの発生している量は人によって違っていた」という発表を行なっていました。
ちょっと計測方法がラフかなあと思うところもありましたが、それは最近自分自身が感じていたことでもあり共感を持てました。他にも、サドルやペダルに圧力センサをつけて、その分布を見ながら各種の計測を行う、Trekなどはハイスピードカメラを使ってサドルの座る位置を見るなど、様々な計測手法をまとめて見ることが出来たのは興味深いものでした。また、Trekのアドバイザーでもあり、お医者さんでもあるMark博士は、フィッターとしての心構えのような発表をしていました。プロとして、いかにライダーとの信頼関係を築き、問題の改善に近づけるか?という話は、プロとしてフィッティングを行なう人たちに響いていました。
そんな中、自分がいちばん興味をもったのはSolestarの発表です。
Solestarは自転車専用のカーボンを使ったインソールです。
大雑把に言って、踏み込むときに、踵は内側に、足の前のほうは小指球側に力がかかるようです。
通常のインソールであれば、フットベッドないしは、ウエッジ、シムなどで足の方向を抑制するわけですが、それでは足の自然な動きに合わないようです。
実際にSolestarに足を置いてみましたが、今までに使ったことのあるインソールとは別モノであると感じました。
前述のような動きを抑制するためにもカーボンでないと都合が悪かったのでしょうね。
有料のシンポジウムということもあり、ビデオを撮影してたら「インターネットで公開しないでね」としつこく言われたり、また、シマノのフィッティング用パワーメータの写真を細かく撮っていたら「日本人だから写真とらないで!どこの会社?」みたいに聞かれたりと、情報に関して、どこまで公開していいのかよく分からないから書きづらいなあという側面もあったり。
どうせ、誰かが載せちゃうんじゃないかなー
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