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2014/03/11 / masahif

正しいペダリングなどあるのか?

この記事を3行にまとめると(by @akirasek)

1. フィッティングスタジオをオープンしました。メニューはまだ未定だけど相談お待ちしてます

2. 私がやっているのは理想的な動きを想像し、それに対して動くべき筋肉を決め、その筋肉を使えるようにするトレーニングを提供すること

3. 理想的な動きが何か?については、日々考え続けるしかないと思っています。(≒明日になれば言うことが変わる)


僕がフィッティングに興味を持ったのは、安定していて速い選手と自分のフォームに大きな違いがあることに気がついたときでした。

今でこそフィッティングサービスが色々とありますが、昔はちゃんとしたポジションを見るサービスは少なかったですね。

とはいえ、10年以上前の雑誌などでも膝から錘をたらしてサドルの位置はここなど、現在のフィッティングサービスで行われているのと似たようなことは書いてありました。

それでも、納得のする情報に出会えなかった私は、各種のフィッティングシステムについて情報を集めることになり、実際に講習を受けられるものも受けたのですが、膝の角度は◯◯度といった事が多く、本当に知りたかった「なぜ、その角度なのか?」でした。

そういった過程の中で気がついてしまったのは、人間工学に基づいて〜などという製品やサービスでも、実際の所たいした根拠は持っておらず、モーションキャプチャーのフィッティングシステムに関して言えば、トップの人がハッキリと「経験に基づいた数字だ」とおっしゃっていました。

別に、それが悪いことだとは思わないのですが、単純に限界を感じて、その時点から別のアプローチに進んだのです。

ペダリングとヒップヒンジ

現在、自分のフィッティングに関する考え方は「動き」をベースとしています。

具体的に言えば、必要な動作をする時に、どの骨とどの骨が屈曲/伸展すべきか?ということです。

私は、ペダリングの基本は骨盤を中心として大腿骨が上下するだけ、と決めました。
いわゆる「股関節」だけが動く動作です。

こうして考えた場合、股関節を適切に動かす筋肉がどこなのか?と言えば、まず腸腰筋/大殿筋のペアが重要なのです。

今さら白状してなんですが

ぼくらは、どの筋肉を使って踏むべきなのか?

を書く前から答えは出てたんですが…

手書きの図で失礼しますが、上記のヒップヒンジは股関節の屈曲/伸展を行う動作です。この時に股関節以外が動く人…例えば腰が先に曲がる人は、股関節の伸展時に腰も一緒に戻ります。

当然、ペダリングの時にも腰が動くので痛くなりやすいのです。

こうした動作の解析や修正は理学療法士の方が行なうようなアプローチなのですが、自転車の動きで考えると、もう少し足りません。

そこでヒップヒンジの動きが完璧に出来るようになったら、さらにペダリングに必要な腸腰筋を鍛えるために追加のトレーニングを行います。

また、この動きの邪魔になる柔軟性の不足があれば、それについてもマッサージ/ストレッチを行います。

ペダリングに必要な筋肉…と考えたら、これだけではなくて左右のサポート(膝がトップチューブにあたりやすい/片方の膝が痛くなる)や、大殿筋で発生した力をペダルに伝える、膝/脚関節のサポート等々。他にも多くの筋肉による連動が必要になってきますが、そこまで書くと終わらないので割愛。

いずれにしても、起点になるのが股関節の屈曲/伸展なのです。

アメリカなどではjoint by joint アプローチと呼ばれる、動かしていい関節/ダメな関節(故障の原因になりやすい)を決めた上でダメな関節を動かしている場合に修正のエクササイズを入れるという方法を提唱している方がいらっしゃいます。

私も、基本的にはそれと同様のアプローチに基づき、自転車のペダリングを組み上げています。

こうして動きを優先してポジションを考えると、角度優先のフィッティングなどでよいと言われている範囲に収まってきました。

ただ、逆に角度だけを合わせたとしても同じ動きになるか?というそうでもないのが面白いところです。

私は、これをフィッティングの限界だと考え バイクフィッティングの限界 の中で「形だけ変わっても、本人の意識は変わらない」と書きました。

しかし面白いのは、トップアスリートだからといって上記の動きでペダリングを行っているわけではないのです。

「じゃあ、そんな動き必要ないだろう?」って話になるかというとそうでもなくて、やはり期待される可動域を超えるような動かし方をすれば、関節や筋肉を痛めやすく、それが痛みや故障となって現れてきます。

レース中であれば、筋肉が過度に張る、脚をつりやすいなどの形となって現れますね。

そこでも我慢して何とかするのがトップアスリートであり、ちょっと痛いぐらいでゴチャゴチャ言うのがアマチュアです。脚攣ったぐらいで止まっていたら結果につながらないですからね。

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東大の浦選手は、昨年末からトレーニングを見ています。

気合と根性にあふれていました。パリパリの筋肉大腿直筋で股関節の屈曲を行っていたので、腸腰筋に変えるためのトレーニングを行ったところ、ウインターロードで圧勝してくれました。単純に終盤で腿がはりやすかったのがはらなくなっただけで10分の出力が2週間で5%向上しました。ちなみに自分からすると元でも信じがたい値ですがw

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那須の佐野選手は、昨年の後半にブランクが長かったために、自転車には乗らない知り合いのトレーナーにも協力してもらって一から出直し中です。まずは一勝に期待がかかります。

さて、この記事をなんで書いたかというマーケティングのためでして(汗

本日からトレーニング設備を備えたスタジオをオープンしました。

フィッティングサービスの内容も色々と変えてきていまして、当初は3時間ほどで全てを行っていたのですが徐々に時間が長くなり4時間を超えたあたりで2日に分けました。

今は2時間x2で初回にマットで動かない筋肉、動いてしまう関節を修正するためのトレーニング。次に自転車のポジションをどうやって作っていくのか?(セルフフィッティング)で行っています。

ただ、コレでも足りないと感じたため4月からは1.5時間x3ぐらいをベースにやっていこうと考えています。

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4月以降は回数の増加に伴ない値上げさせていただきますが、かわりに単発で1.5時間のトレーニングなども行っていきます。

まだ、詳細については決めていませんが、問い合わせしていただければ随時アレンジいたしますので、ご連絡ください。

さて、ホッテントリメーカーで作ったタイトル「正しいペダリングなどあるのか?」ですが、私の答えは「No」です。

残念ながら人間の身体に取り扱い説明書がありませんので、ある関節を動かすにしても「正しそうな筋肉」を選ぶことしか出来ません。私がやっているのは理想的な動きを想像し、それに対して動くべき筋肉を決め、その筋肉を使えるようにするトレーニング…ということです。

理想的な動きが何か?については、日々考え続けるしかないと思っています。(≒明日になれば言うことが変わる)

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