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2013/06/20 / masahif

バイクフィッティングの限界

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2010年にBikeFit、2012年にRetulの認定フィッターの資格を習得し、またスペシャライズド BGフィットの祖と言われている Andy Pruittの書籍と、過去実際にBGフィットを受けた経験などを元に、現在、日本で行われているフィティングシステムについては概ね把握出来てきたかなと思っています。

もちろん、他に国内で販売されている自転車の教本などもひと通りは目を通したのではないかと思います。

その多くが、

– 膝の開き具合が◯度
– 足を3時の位置にしたときに、◯◯と◯◯が垂直に
– 背中は丸める/伸ばす – お腹は出す/引っ込める
– ハンドルは遠くしたほうが◯◯

みたいな外からみた形を変えていくというものでした。

また、シムやウエッジを使うものに関しては、とにかく足から膝のラインが真っ直ぐになるように…レーザーや3Dカメラを使って膝の軌道をキッチリと合わせるものなどもあります。

過去、自分でも試してみたのですが、どれもこれも、やる前よりはよいのですが、どうもしっくりとこないのです。

なぜ片脚だけ力が入る感じがあるんだろう? なぜ腰が痛くなるんだろう?なぜ脹脛をつることがあるんだろう?

その疑問を解決する糸口になればと、Retulのフィッティングを早期に購入し、50人以上の実業団以上のレベルの選手(中には海外で活躍中の選手も)のデータを取らせてもらいました。

その中で見えてきた事が…

単位時間のパワーとポジションに強い相関関係はないが、安定して結果を残している選手、長期に渡り故障もなく競技生活を送っている選手、コースによって得手不得手の無い選手は、自転車に乗る前の評価で左右差があっても、乗車中の左右差が少なかったということです。

また、そういった選手は、最初からRetulの推奨する値の中に最初から収まっていました。

逆に、目立ったのが、特定のコース、ある程度までの時間のレースにだけ強い選手は、必ずしもRetulの推奨する値には入っておらず、さらに左右の差が大きかったということです。

Retulは3Dで乗車中の動きをキャプチャする事が可能な画期的なシステムです。

しかし、測定を行なうことが可能なだけであり、どのように治すかは結局フィッター次第なのです。

一応、ローカルバイクショップの店員でもフィッティング可能なようにと、Retulが推奨値というものを出しています。

この値は、なんらか科学的に導きだされたものかと思っていたのですが、1月にロンドンで開催されたInternational Cyclefit Symposiumに参加した際、Retul CEOのTodd Carverに直接質問したところ、はっきりと「from my experience」と仰っていました。

念のため書いておきますと、Toddは 元々Andy Pruittの片腕としてBGフィットビジネスをスペシャライズド社内で推進していた方です。 ですので、彼の「経験」はかなりの確率で正しいことは間違いはありません。

そしてベースとなっているBGフィットも基本的には角度をベースとしているようです。(他にDartfishと呼ばれるカメラベースのモーションキャプチャシステムも併用しているようです)

ここまで書くと、RetulやBGフィットはダメなのか?という話しに思われるかもしれませんが、伝えたいポイントはそこではなくて、それが「バイクフィッティングの限界」ということです。

少なからず、あまりに後ろ乗りの人(非常に多いです)であれば、サドルが適正位置に来るだけで、今まで以上に力強く踏めることに気がつくでしょう。

また、◯◯乗りなどで、手を前に出してハンドルを低く遠くと乗れば、骨盤の位置が固定されるので、やはり脚が回るという感覚を持てるかもしれません。

膝が内にはいることにより、力をかけきれないという問題を抱えている人(O脚の人、内転筋群が弱い人に多いです)は、シムやウエッジ、またカントのついているシューズにより今まで以上に楽に力が入る感覚を得られると思います。

しかし、これらはニセモノの動きになっている可能性があるのです。

前日のInternational Cyclefit Symposiumでも、Brunel大学の教授からは、Pose Cycling – 見た目の形だけを合わせた – で、計測を行ったが、使っている筋肉は違っていた。という発表もありましたが、形だけ合わせても同じ動きにはならないのです。

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なぜ同じ動きにならないのか?

それは簡単です。

形だけ変わっても、本人の意識は変わらない

からです。

なので私のフィッティングプログラムには

レーシングバイクフィット https://masahif.wordpress.com/fitting/

シムやウエッジを使わずにポジションと、身体の使い方などを組み合わせてフィッティングとなります」と書いてあります。

これは、自転車を身体に合わせるだけではなく、身体も自転車に合わせましょう!ということです。

私には、サンデーライダーの方が、そこまでして自転車に乗りたいと思うかどうかは分かりません。 ですので、”レーシング”バイクフィットという名前にしました。逆に言えば、一般的なバイクフィットは、その時点でその人が持っている能力を活かす形で、それなりに乗れる形にしてくれます。これは本当にスゴイことですが、逆に言えばそれこそが限界でもあるのです。

乗車中に、肩が貼る、腰が痛くなる、股関節が痛くなる…という問題を解決したいと思っているのであれば、twitterやメールなどでも気軽に相談してもらえたらと思います。

もしも、探している答えがそこにありそうでしたら、ぜひ一度レーシングバイクフィットのお試しを。

https://twitter.com/masahif

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